第17章 「クリスマスの奇跡」
晴人「そうだったのか…」
園長「で…あいつは今何を?」
晴人「さぁ…。一応働いてるみたいだけど」
「園長先生~!!今年も来てくれるかなぁ?」
園長「どうかなぁ?」
「絶対に来るよ!!」
「「ねー!」」
瞬平「みんな…楽しそうだなぁ…」
瞬平は子供たちに遊ばれてフラフラだった
園長「みんな今夜のビッグプレゼントを心待ちにしてるんだよ」
瞬平「ビッグプレゼント?」
『(もしかして…希望の日って…)』
晴人とはクラーケンを追ってきた
そこはあるデパート
そのデパートの中からたくさんのプレゼントを抱える達郎が出てきた
達郎「…何だよ。お前らもヒマ人だな」
晴人「園長が言ってた。去年のクリスマス・イヴに…プレゼントを届けてくれた謎の人物がいるって。お前だったんだな」
達郎「…………」
『今日は子供たちの希望の日ってことだったんですね』
達郎「…それだけじゃない。このクリスマスプレゼントは…俺にとっても希望だ」
達郎は歩き出した
達郎「クリスマスプレゼントは…身寄りの無い俺たちにとって希望の贈り物だった。大きくなったら今度は自分が誰かに希望を与えたい。そんなふうに思ってた。が、実際が逆。俺は園長や施設に迷惑かけてばっかりで…希望とは程遠い人間になっちまった。けど今日は…クリスマスだけは…こんな俺でも誰かの希望になれる…。子供たちにプレゼントをあげるこの日だけが…俺の希望の日なんだよ。わかったらもう俺の邪魔はすんな」
晴人「手伝うよ」
『私も』
達郎「は…?」
晴人「誰かの希望になりたいって気持ち…俺たちにもわかるから」
は頷いた
「なるほどね!」
上から声がする
晴人「フェニックス!!」
フェニックスはビルの上から下りてきて達郎の持っているプレゼントを撒き散らした
『達郎さん!!』
達郎「プレゼントが!!」
フェニックス《コイツがゲートの心の支えってわけだ…》
晴人「グールに達郎を襲わせたのもお前だったか…」
フェニックス《あぁ…。でもホントはゲートなんてどうでもいいんだ。俺はただ…テメェと遊びたいだけだ。魔法使い!!》
晴人はウィザードに変身し、フェニックスと戦い始めた
晴人《早く逃げろ!》