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イカロスの翼【ヒロアカ】

第14章 ホークスが好きな彼女




「焦凍くんには悪いけど、俺はともう少し話したいと思ってるから、先帰っててくれないかなあ」
「話なら、電話ですればいいじゃないですか」


あんまりな轟の言い分に、ホークスが「えー?」と露骨に嫌そうな声を発した。


「キミ、古文の和歌の解釈苦手なんじゃない?例えば、好きな子が他の子と話してる時間を無駄に長く感じたり、寝る直前に好きな子のこと思い浮かべたりとか、そういう情緒わかんないでしょ。会える距離に話したい子がいたら、誰だって、会って話したいと思うって」
「古文の話がしたいんですか」
「いやいや、そうじゃなくて。でも、その様子だと…年齢のわりに恋とかしたことなさそーで安心した。さっきは勘違いしてごめんね?」
「勘違い…?」
『轟くん、もう遅いから先に寝て大丈夫だよ。私は一人で戻れるし』
「敵連合には姿を変える個性の持ち主がいる。こいつがホークスだって言い切れるのか?」
『うん、大丈夫。だから先に寝てて』


ホークスのことは、私が一番よく知ってる。
が疑いもせずにそう言った。


「……。」


ホークスは一瞬。
そんな彼女の横顔を見て。
何かを考え、口を開き。
次の瞬間には。
何かを言葉にするのを、諦めた。

























































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