• テキストサイズ

イカロスの翼【ヒロアカ】

第14章 ホークスが好きな彼女




「緑谷と、常闇も。ちょっといいか」
「「ウェっ!?」」


くるりと首の方向を変えた轟の言葉に、緑谷と常闇が奇妙な声を発した。


「むしろまだここにいていいのかな…」
「無粋な真似はしない。俺はもう自室に…」
「の個性の話だ」


その言葉を聞いたの身体が、わずかに震えた。
轟は視線をに戻し、手短に彼女に確認を取った。


「話してもいいか」


その確認の意味するところを類推し、が軽く頷いたのを見て、轟はもう一度視線を緑谷と常闇に向け、話し始めた。


「緑谷、の個性と、現行の戦闘スタイルについてどう思う」
「…え。さんの個性は、カルラ…だよね。常闇くんのダークシャドウみたいに、さんの身体の中に眠っている未確認生命体の力を、自分の身体の一部のように扱える個性…炎熱系個性だけど、カルラは、炎というよりは、「高エネルギー」の象徴なんじゃないかと思ってた。轟くんの炎よりも、どちらかというと、かっちゃんの爆破に近いような…」
「現行の戦闘スタイルも、爆豪の動きに似てる。でも、俺は、の個性なら、中距離や遠距離の方が向いてるんじゃねぇかと思った」
「え、さんがこの前言ってた「トップギア」って、あの威力のことなの!?仮免試験の時の超爆風が、いつでも打てるってことだよね!?」
『うん、超爆風になっちゃうんだよね。しかも、1か100かしか調整出来なくて…威力がものすごく両極端だから、汎用性が低くて。私も轟くんが言うように、中距離以上の間合いを常にキープした方が、今日みたいな近接戦闘でカウンター食らわずにいられるから、そうしたいんだけど…たまに、1を出すつもりなのに、100が出る』


てんでダメなんですよね、と。
はそこで深くため息をつき、お茶に口をつけた。


「常闇くんでいう、ダークシャドウの暴走がずっと続いてるような感じ?聞いてはいたけど、ここ数日色々ありすぎて全然頭回ってなかった…!」
「…俺のダークシャドウは、暗闇の中だと攻撃性が増す。逆も然り。のカルラにも、条件があるのでは?」
『条件…』

/ 366ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp