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イカロスの翼【ヒロアカ】

第7章 エンデヴァーの息子さん




は眉間にシワを寄せ、ジャケットの首元を頭の上まで引っ張り上げた後、すっぽりとそれを頭に被せた。
まるでパトカーに連行される被疑者のような怪しい雰囲気を醸し出している彼女を見て、一次通過が余程嬉しいのか、ハイテンションになっている切島と上鳴がマスコミのモノマネをし始めた。


「さん、さっきは包囲網を撹乱してくれてありがとう!いまじゃなくても、帰ってから、僕も個性について教えてほしいんだけどいいかな!」
「おっ、そちらの記者の方!ご所属どこですか?質問がある方はまず上鳴事務所を通していただかないと」
「えっ、マネージャーの方だったんですか…!すみません、てっきり同業者の方かと」
「えー雄英放送の緑谷記者ですね、はい!巻いていこう!質問は手短に!」
「は、はい!さんはパッと見だと常闇くんと似た個性を持っていて尚且つ炎熱系の轟くんと似た個性も持っているわけでそうなるとさんが飛行していたように見えたあれは恐らく常闇くんの必殺技に似た「カルラを身体に纏うことで飛行を可能にする」っていう理屈じゃないかと思うんだけど実際は炎熱系個性特有の「「緑谷、巻いていこう!!」」


明らかにいつもとテンションが違う友人達を見ながら、瀬呂が「いや、「巻いていこう」はTVプロデューサーのアレだろ…」と呟いた。


<えー100人の皆さん。これご覧ください>


一次通過の喜びを噛みしめているのも束の間。
突如、通過者用控え室に目良の声が響き渡ったかと思うと、一方の壁に備え付けてあった頭上の大画面ディスプレイに、先ほどまで一次試験会場となっていたフィールド全体が映し出された。
都市部、沿岸部、山岳部等を模したその大規模なフィールドは、無事に一次試験の舞台としての使命を終えーーー












公安委員会の仕掛けた大量の爆薬によって破壊の限りを尽くされ、巨大な「被災現場」を模したフィールドへと姿を変えようとしていた。










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