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イカロスの翼【ヒロアカ】

第43章 仲間はずれ




「ごめん、俺の方がちょっと早かった」
「ホークス!?」


と緑谷、爆豪が着地し、ホークスが後追いで優雅に着地した。


「エンデヴァーさんがピンチかと思って」
「この俺がピンチに見えたか」
「見えたよねぇ焦凍くん」
「え。あ…」


No.2に名前を呼ばれ、轟が「はぁ…」と困惑した返事を返す。
が剛翼から敵を腕っぷしで奪い取ると、躊躇いなく敵の手を後ろでに捻り上げ、床に押し倒して捕縛した。


「フェニックス」
『……ホークス』


さすが!と。
彼が笑っていない目で、口元に笑みを浮かべてそんなことを言う。
は憧れのプロヒーローと会話しているというのに、笑顔を見せるどころか、すぐに視線を逸らしてしまった。
轟がそんな彼女の様子を見て、違和感を感じた。


「来る時は連絡を寄越せ」
「いやマジ、フラッと寄っただけなんで」


ホークスは翼の隙間から、じっとを見つめて、返答する。
警察が遅れて到着し、敵の身柄を引き渡す間、緑谷が興奮冷めやらずといった様子でホークスに自己紹介をした。
あれだけビルボードチャートに釘付けになっていたが、なぜか、ホークスから一番遠いところに立っている。
警察のサイレンを見送っている彼女を、轟だけではなく、爆豪も思うところがあったのか、二人揃ってジッと見つめた。


『……どうしたのかな』
「…寧ろどうした」
『どうもしない』


いつも通りだよ、と言う彼女は、いつもよりも真剣な眼差しでエンデヴァーとやり取りを続けるホークスを見つめていた。


「で!?何用だホークス」
「用ってほどでもないんですけど…ウチの子がお世話になるみたいだから!挨拶に」


エンデヴァーとホークス。
現役のNo.1、No.2の視線がに集まった。


「俺事務所不在なことが多いもんだから…呆れられちゃったんスよ。フェニックスは優秀なんで、しっかり育ててやってくださいね。特別扱いしてくれないと勿体無いぐらい優秀な子なんで!常闇くんから聞いたけど、確か、君ら誰一人フェニックスに勝てないんでしょ?焦凍くんなんて、個性とっても有利なはずなのにね。それも勿体無いなって。この機会、絶対に逃さないでくださいね」


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