「新テニ×ナージャ」理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
第1章 理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
「キテレツ、女の子、日本語も話せているみたいだな」
「はい、自己紹介は日本語で良さそうですね。オレは木手永四郎」
「丸井ブン太だ。シクヨロ!」
木手と丸井が自己紹介を終えると、ブラボーと拍手が起こります。
「なあ、オレら、まだブラボーなことってしてねえよな。ただ自分の名前を言っただけだよな」
と、丸井が言ったあと、
「イタリア人は大げさですねえ」
木手は腕を組んで微笑し、首を横に振りました。
「エイシローさんと、ブンタさん、よろしくね! 2人は何か特技ってあるの?」
「特技って言ったら、これだよな」
「ええ」
ナージャの問いに丸井と木手は荷物からテニスラケットとボールを出します。その瞬間、ブラボーと観客たちの拍手が起こりました。
「なあ、またブラボーって拍手されてるけど、オレたちはただ、ラケットとボールを出しただけだよな」
木手に耳打ちした丸井に、
「何か調子が狂いますねぇ」
観客たちに呆れたような表情の木手です。
「ブンタさんとエイシローさん、テニスが得意なのね! 見せて見せて!」
ナージャが両手を合わせ、理想のペアに期待の眼差しです。観客たちもナージャと同じ表情で見ていたため、理想のペアは苦笑します。