「新テニ×ナージャ」理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
第1章 理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
その後、ヴィネツィアの警察が大勢来たため、ロッソとビアンコはそそくさと退却していったのでした。
三船コーチの荷物は怪盗黒バラに取られてしまいましたが、頼まれたお酒でも買って帰れば三船コーチのことはどうにかなると、理想のペアは怪盗黒バラのことでへこむナージャを元気づけます。
ロッソとビアンコが退却し、しばらく時間が経ってから、やはりナージャとケンノスケのことが心配になっていたダンデライオン一座のみんながやってきました。
ダンデライオン一座と行き会った記者のハービーと弟のTJが詳しいことを伝え、ダンデライオン一座のみんなは急いで駆けつけてくれたようです。
そして、何と、ダンデライオン一座はアマレットとアペロールを理想のペアにおごってくれます。
「そんな、オレたち、監督からお金預かっているのに……」
「いいんだよ。うちのナージャとケンノスケが世話になったんだ」
と、団長のゲオルグが代表でそう言いました。
「でも……」
丸井がまだ遠慮していると、木手が片手で制します。
「丸井くん、ここは素直にお礼を言うべきです。ありがとうございます」
「……すみません、ありがとうございます」