「新テニ×ナージャ」理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
第1章 理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
「あれ、酒店っていうよりバーみたいだけど」
丸井が思ったことを言い、
「お持ち帰りとか出来るのでしょうか?」
木手もバーを眺めながら言います。
「今、聞いてくるわね」
と、ナージャがマスターに聞きに行こうとしたときのことです。カウンターで飲んでいた黒服のサングラスをかけた2人組がナージャに絡んできます。
「よう、お嬢ちゃん」
体格が良く、背の低いサングラスの男性がまず、ナージャに声を掛け、
「こんなところで会えるなんてなぁ」
次に背の高い銀髪の男性がカウンター席から立ち上がりました。
「ロッソとビアンコ! 何であなたたちがここに!?」
ナージャは慌てて丸井たちの後ろに隠れます。
「あー、木手、あれ!」
「なるほど」
丸井が指差した先のビアンコが持ってる荷物に見覚えがあり、木手はメガネを光らせました。ビアンコが持っている荷物は三船コーチの荷物でした。
「なあ、あの黒い荷物、兄ちゃんたちのか?」
ケンノスケが理想のペアに聞き、丸井と木手が頷くと、少年はロッソとビアンコから三船コーチの荷物を取り返そうと突進します。
「ケンノスケ!」
ナージャが叫んだときには、ビアンコは押し倒されていました。
「よしっ!」
ケンノスケが三船コーチの荷物を取り返したところ、ロッソに片手で首を絞められ、ケンノスケが人質にされてしまいます。