「新テニ×ナージャ」理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
第1章 理想のペア、ダンデライオン一座に会う!?
「木手がついて来てもいいってさ。良かったな、ナージャちゃん、ケンノスケくん」
「オレはそうは言った覚えはありませんが」
「そう怒った顔するなって。そうだ、ナージャちゃん、ケンノスケくん、お酒の店って知らないか? オレたちのところの監督からお酒を買うおつかいを頼まれてさ」
「ええ、知ってるわ。さっきケンノスケと近道したところにあったわ」
「ああ、確かに酒の店、見かけたぜ。こっち、こっち」
「丸井くん、こんなときにおつかいですか……」
ナージャとケンノスケが酒店へ案内を始めたところ、木手は呆れながら丸井に振りました。
「こんなときだから、用事は先に済ませてしまった方が楽だろい。後回しにすると忘れるからな」
丸井は両腕を頭の後ろに組み、風船ガムを膨らませます。
「まあ、いいですが」
「お酒買ったあと、三船監督のところに戻るって言ってあの子たちを帰せばいいだろい。それからまた犯人探し再開すればいいんじゃね」
「丸井くん、あなた……」
そこまで考えていたのかと感心した表情を丸井に向けていた木手でした。
「ま、それでもあの子たちがついてきたらダメだけど」
「そのときはまた別の手をオレが考えますよ」
理想のペアが会話をしている間にも酒店に着き、中に入ると、バーになっていました。