第4章 輪虎(りんこ)×幼馴染
余裕のない輪虎なんてそうそう見れるものではなく、その色っぽい姿に胸が熱くなる。
私、輪虎に抱かれてるんだ
そう自覚すればまた体温が上がった気がして、彼を見上げれば、私の腰をしっかり押さえているところで…
『んっ、やぁ…!そんなっ、動けな……んっ!』
「逃がさないよ」
『ぁあ!ん、だめぇ…!』
フッと口角をあげた彼を視界にうつせば、自分の胸がふるふると揺れている事に気付き、両手で隠そうと思うのだが、彼の首に回した両腕には力が入り動かせない。
恥ずかしさと彼へのときめきと、何よりも与えられ続ける初めての快感におかしくなりそうだった。
『んぁっ…見ちゃ、やぁ!……んん!』
「あぁ、華の、この、とろけた顔も、いやらしい胸も…
これから、たくさん見られると思うと、胸が、踊るよ…っ!」
!!
そう彼は今までよりも1番強く私を突き上げると、動きを止めて触れるだけの口付けを落として笑う。
…ずる、い。
意地悪なのに、私への気遣いが彼の節々の行動に垣間見えるのだ。
輪虎からの愛が嬉しくて流れ出た涙に、彼は微笑むと片手でそれをぬぐってくれて…