第4章 輪虎(りんこ)×幼馴染
『ん、ぁ…、んんっ!』
何度も何度も唇が重なる度に深くなっていく口付け。
舌を絡ませ合い、漏れ出るくぐもった声は抑えられずに顔が熱くなる。
輪虎、どうして、こんなに上手、なの?!
人生初めての深い口付けに息も絶え絶えな私に比べて、輪虎は未だに顔色1つ変えずに、むしろ口角をあげている。
「愛しい人の感じる姿は、こんなにも興奮するんだね。
華、可愛い…」
『きゃっ…!どこ、触って…』
「どこって…胸?」
そう甘い刺激を受け入れられずにいれば、彼に微笑まれて布団の上にゆっくりと押し倒される。
そして再び深い口付けが始まると同時に、彼の白くて綺麗な指が私の衣服を脱がしていき、唇が離れる。
『ん、み、見ないで…』
そう胸と足の付け根に腕を伸ばして必死に見られまいと隠すが、彼はクスクスと笑って、私の頬を片手で包む。
「目をつぶっているから、僕のも脱がしてもらっても?」
そんな優しい声で言われて、断れるわけ…!
ゆっくりと頷けば、彼は目を閉じてくれて…
震えながらも起き上がり、彼の衣服を脱がしていけば、今朝私が巻いた包帯が見えて来て目を見開く。
忘れていたわけではないのだが、この怪我を負っているのにもかかわらず、彼は先程私を抱き上げたのだ。
しかも、昼と夜の二回も。