第2章 信(しん)×村娘
「よーし!着いたぞ!俺の名前は信…
っておまえ!顔赤いぞ!待ってろ!薬…」
彼の家に着くと布団の上に下ろされ、呼吸を整える。
全身を走る刺激…そう、これは甘い刺激で、この整わない呼吸は快感のせいだと気付く。
はぁ、だめだ、私…
ここにいては…
そう薬を探しに行こうとする信の服を掴むと、
『信、様…薬は大丈夫です…。
あの、わたし、帰ります、からっ!』
「なっ!なに言ってんだよ!すっごく辛そうな顔してんじゃ…」
『これは…!
し、信様が助けて下さる前、おそらくある薬を、飲まされ、まして…』
「なんの薬だよ」
『っ…!近いですっ!』
顔を覗き込まれ、信様の顔がすぐ目の前に…!
ほんの少しかかる息遣いだけで、身体が揺れてしまうのが恥ずかしい。
その瞬間、両肩をしっかりと掴まれて、
『ぁ…!』
「言えよ」
『……やく、です』
「あぁ?」
『び、媚薬、ですっ!お、おそらく!』
両手で顔を覆い、下を向く。
恥ずかしすぎてどうにかなってしまいそう…!