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【ハイキュー!!】短編集~Mint tea~

第9章 バンドガール・ラバー【澤村大地】




『Thank you for having discovered me.
(私を見つけてくれてありがとう)

Your warmth healed my wounds.
(あなたの温もりが、私の傷を癒してくれた)

That day, your hand that caressed me was strong.
(あの日、撫でてくれたあなたの手は強かった)

That day, your hand with an umbrella was gentle.
(あの日、傘をさしたあなたの手は優しかった)

You got wet for me.
(私のせいで雨に濡れてたよね)

I was in love with such you who were gentle.
(そんな優しいあなたに恋をした)

I tried to goodbye kiss, but I couldn't.
(バイバイのキス、しようとしたけどできなかった)


My heart calls out for you.
(私のハートはあなたを求めてる)

Time not to be able to meet is painful.
(会えない時間が苦しい)

You take my breath away.
(息が出来ないくらい好き)

Only you can make me happy or cry.
(私を幸せにできるのも、泣かせられるのも、あなただけだよ)』




甘い歌声と、優しいギター。


時折眉を寄せて声を絞り出す名前は、とても綺麗だった。


俺は勿論、その場の全員が名前の歌とギターに酔いしれた。



名前は目を細めて微笑みながら、丁寧に歌いあげた。


その目線は、ずっと俺を捉えていた。




『……その曲さ。大地に聴いてもらいたいの』



雨の日の、名前の言葉を思い出す。



全歌詞英語のその曲には、俺がテストの時に教えた文法も使われていた。



「名前……」

俺には、すぐに解った。



英語が苦手だった名前から……

精一杯の愛を込めた、俺への告白だと。

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