• テキストサイズ

【ハイキュー!!】短編集~Mint tea~

第1章 キスから始まるストーリー【澤村大地】




「……んっ、ん、はぁ……」


その日から、苗字と俺との秘密の関係は始まった。


チャンスがあるといつもの空き教室に入り、キスをする。
幸いその教室は人通りの無い廊下に面していて、今まで出入りを見られてしまったことは無い。
親友のスガや旭にも、当然話していない。



3年生になっても苗字とは同じクラスで、素直に嬉しかった反面、複雑な部分もあった。
俺たちは特に付き合う訳でも無く、変わらず只の友達という関係だったからだ。


苗字も、付き合ってとか、好きとか言ってこないし、俺が部活に行く時間になればその日は終了。
一緒に帰ったり、休みの日に会う訳でも無い。

クラスでもいつも通りだし、未だに名前呼びもしていない。



先にも後にも進めない関係に、俺は悩んでいた。

/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp