第5章 俺の彼女を紹介します。【澤村大地】
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「家まで送ってくれて、ありがとう。大地くん」
大「薄暗くなってきたしな。名前の家は烏野エリアに近いんだから、これくらい甘えていいんだぞ?」
「……手も、また繋いでくれて……嬉しい」
大「……おう」
「スガさんも旭さんも、とっても良い人だね。楽しかった」
大「あいつらは良いヤツだよ……俺の親友だ」
「ふふっ。男の子同士でいる時の大地くん好きだよ。やんちゃで可愛い」
大「……可愛い、か。かっこいいって言わせてぇな」
「バレーやってる時は最高にかっこいいよ」
大「なんか照れるな……バレー以外の時も言われるようにしないとな」
「可愛い大地くんも、魅力の1つなんだけどなぁ」
大「女の子の『可愛い』は、男には謎が多いからな」
「春高の期間は冬休み中だよね。私、絶対に応援行くからね」
大「……名前、ありがとな。名前がいるから俺も頑張れるよ」
「大地くん」
大「なに?」
「……あの、今日も……キスしてくれる?」
大「……当然だろ?」
「……んぅ。ふふっ」
大「なぁ名前。テスト期間終わったらさ……これの続き……シよ?」
「つ、続きって、その……」
大「……えーと、アレだ…………ベッドでするコト。
……ダメ……?」
「えっ!春高終わってからじゃないの?」
大「……そんなに我慢できなさそうだ」
「……あはは!やっぱ大地くんって可愛いね!」
大「……名前が可愛すぎるからだよ。心の準備できる?」
「……うん、すっごくドキドキするけど……私もシてみたい」
大「名前……ありがとな」
「……私、初めてだから……」
大「……俺もだよ。だから、2人の初めて……楽しもうな」
「……うんっ」