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追憶【レイトン教授】

第3章 【魔人の笛】序章―—出会いと再会――







レイトンとは車から降り、危ない運転をした目の前の女性を睨みつける。

「キミ!危ないじゃないか!」

しかしレイトンの言葉を無視するかのように、女性はにこやかに笑った。

「お久し振りです!教授、さん」

まるで二人のことを知っているかのような口ぶりに彼らの怒りは急激に収まっていく。
いつまでも道路でたむろするわけにもいかず、レイトンは女性に車に乗るよう促す。
彼女の乗っていたバイクはロープで車上に括り付けた。
不安定にならないようにしっかりと結ぶ。

運転席にレイトン、助手席に先ほどの女性。
は後ろの席に座り、再び車は走り出す。

しばらく走ると女性は口を開く。

「デルモナ学長からお聞きになっていませんか?」
「いや……」
「そういえばローザさんが、デルモナ学長がレイトンさんに話があるって言ってましたよ」
「本当かい?」

やっぱりローザさんの話何も聞いてなかったな、この人。

ジト目でレイトンを見るも、その視線はレイトンに届くことはない。
どうやら助手席に座っている女性は、本日付でレイトンの助手に赴任したという。

レミ・アルタワ。
それが彼女の名前だ。

「助手って……私のかい?」
「はい!もちろんです!」
「ちょっと待ってください!!助手って……」

あまりの急な申し出に、動揺したのはだった。

「拒否権はありません。なんたってこれはデルモナ学長の決定ですから」
「でもまたなんで急に……。レイトンさんには自分がいるのに」
「そこですよ‼」

の発言にレミはぐるりと後部座席に座る彼女を睨む。
びくりと肩を揺らす彼女にレミは、ふふと笑った。

「教授は忙しさを理由に学会への提出物を溜め込んでいますよね?さんだってなんだかんだ言って、教授を甘やかしているし」
「それは、そうだが……」
「別に自分はレイトンさんを甘やかしてなんか……」
「絶対、教授には助手が必要です!これからはこのレミ・アルタワがお二人を全面的にバックアップします。それより急ぎましょう、教授」

活発な女性の登場により、二人のペースは始終乱されていた。
その証拠にレイトンもも深い、とてもとても深いため息を吐いていたのだから。







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