第7章 虎穴のワルツ編
私とローデさんは、息を殺して次の攻撃を待っていた。
しかし、いつまでたっても親分が斧を振る気配がない。
思わず二人で顔を見合わせていると、遠くからにぎやかな声がした。
「おい、みろよアイツ!果てしなく酔ってやがる!」
「うわぁ…。俺ああいうやつほんとに許せない」
「俺はいつも酔ってるお前にそう思ってるよwww」
どうやら後発組が追いついて来たようだ。
二人の声を聞いたら、力が抜けてしまった。ローデさんもそうだったらしく、苦笑いを浮かべている。
と、そのとき、扉の向こうで親分の動く気配がした。
石畳をすべる刃物の音を残して、親分の足音はギルベルトさんたちの声がしたほうへ向かった。
あとがき
前ページとの時間の差がありすぎてうまく書けない…
当時はもう少し長編にして、ローデさんとの戦闘も書こうと思っていたのですが、とりあえず先に話を進めようと思います…