第2章 とりかえばや生活になれましょう。
「おかえりー」
「この家寒いな」
家に帰るとこたつにまったりした人が二人いた。
え、えええええええええええええA!!!?
「本田、今日はカレーかァ」
「なんだ、ドロッとしてるな。シチューじゃないのかこれ」
「あ、アハハハハ…」
私の目の前には綿入れを着たアルフレッドさんとアーサーさんがカレーを食っている。
食べ物なんてその辺にあるもので適当に済まそうと思ってジャガイモだけぶっこんで作り置きしていた大量のカレーが食い荒らされてた。
しかし、いつまでも食べてるんだこいつら。
鍋の残量をみながらため息をついた。…空気、読んでくれないかなァ、アーサーさんあたり。
いそいでブっ込んで作ったため、カレーは思いのほか多かった。
鍋からアーサーさんに目を移すと、私と目が合うなり、「あ。」と言って鞄からタッパーを出した。
「なんですかそのダークマター」
「本田ァァァ!!!てめェェェぶるっころすずぉぉぉ」
「あ、巻き舌うまい」
空気嫁、アルフレッド。