• テキストサイズ

とりかえばや!(ヘタリア)

第7章 虎穴のワルツ編




魔物召喚の不協和音が廊下いっぱいに響き渡り、背後にはアントーニョさんの足音が聞こえる。

心なしかローデさんの手の力が強くなった気がする。

とにかく前へ、前へ。

一本道から入り組んだ廊下に入り込んだが、彼は迷うことなく走り抜ける。

…あれ。でもそういやローデさんって…



方 向 音 痴 



じゃなかったかな…。





思い出して、私はものすごく不安になってきた。

だからって今は言えないし。

そんなことを悶々と考えていると、木でできたドアの前に辿り着いた。

ローデさんは無言でそのドアを開けると、音を立てないように静かにドアを閉めた。
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp