第1章 なんの前触れもなくとりかえばや!
『村崎さんへ
私のフリをしてしばらく生活お願いします。村崎さんの世界での生活は私が守ります』
というものだった。
「…!?」
私はいまいち状況が把握できず、画面を見たまま固まっていると、ルートさんが何やら画面を切り替えて写メを見せてくれた。
そこに映っていたのは、私の汚い部屋で無表情でピースする本田さんだった。
「本田さぁぁぁぁん!????そこ!いやーーーー!私の部屋ーーーーー!!!!」
「まぁ…。そういうわけだ」
「何が、『そういうわけ』なんですか!って、手ー!手に何持ってるんですか???」
「何って…はさみだ。
都合のいいことに、お前は髪さえ切れば本田に瓜二つだ」
「いいやああああああああーーーーー!!!!!!」