• テキストサイズ

とりかえばや!(ヘタリア)

第11章 遊園地に行くのだ!!編


「うわぁぁ!広~い!」

海岸沿いをモノレールが走り、遊園地を一望できる。

せっかく景色がよく見えるので、一番よく見えるであろうドアの前に立っている。

「舟で移動するのか…。ヴェネチアみたいだな」

アーサーさんが私の肩越しに窓に手を着いてつぶやいた。

「……」

声が耳元で聞こえて、私は驚いて目だけでアーサーさんを見上げた。

「…!!…わ、悪い。近すぎたよな!!」

一瞬、間が空いた後、アーサーさんは少し離れた。

「いて!急に動くなよ。俺だって景色見てるんだぞ!」

そして、すぐ後ろにいたフランシスさんとぶつかった。

「お前はどうだっていいんだよ!」

「…今の完全にお前の言い方が悪いだろ」

フランシスさんは言い返そうとしたが、ローデさんの視線に気づき、だいぶ押さえた感じでそう言った。

その言葉に、さらに言い返そうとするアーサーに、ローデさんが言った。

「喧嘩をするなら他でやってください。…私だけで本田さんをエスコートしても文句はいいませんよね?」

と、優雅に私の腰に手を添える。

「「……」」

フランシスさんとアーサーさんはにらみ合いながらも、何も言わなかった。











「で、いつまで触ってるつもりなんだ?」


しばらく沈黙の流れる中、ぼんやりと景色を眺めていると、不意にアーサーさんの声が背後から聞こえた。


「あなたが反省するまでですかね?」

ローデさんがにっこり微笑みながら言った台詞に、アーサーさんが息を呑んだのが分かった。
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp