第11章 遊園地に行くのだ!!編
「…で、これが大岡裁きなわけ?」
非常に不機嫌そうなフランシスさんが言った。
「まるく収まったでしょう」
ローデさんはそう言いながら私の隣でスマホを操作している。
「ぜんっぜん収まってねえよ!俺は菊ちゃんと!二人で遊園地に行きたかったの!!…なのに…」
はい。
フランシスさんが怒っている今の状況を説明いたします。
現状、遊園地に向かうため、四人で地下鉄に乗っています。
メンバーは、私、フランシスさん、ローデさん…そして、アーサーさん。
私とローデさんは座席に座り、例の二人は座らずに目の前に
「なんでコイツまでいるんだよ!!」
そう言って隣で仁王立ちのアーサーさんを指差す。
「はぁ?俺だってオフに、てめえの顔なんか見たくねえよ!」
「俺のが見たくねえわ!」
うん。丸く収まってないねww
二人が目の前で喧嘩を始めたのを眺めながら、誰にどんな言葉をかけたらいいのか分からずぼんやりと喧嘩を眺めていると、
「…痛み分けですよ、大岡裁きでしょう?」
ローデさんは眉間に皺を寄せながらそう言った。
「「「……」」」
――一同、その言葉に何も言えず。