第11章 遊園地に行くのだ!!編
フランシスさんの台詞だ。
国際会議が終わった後、私の机の前でヒラヒラとチケットを振った。
「ね、ネズミーランド!!パリの、ネズミーランド!??」
私はそのチケットに飛びついた。
だってさ、だってさ!
私日本のヤツだって、三回くらいしか行ったことないんだ。
「うーん。ネズミーさんじゃないんだけど、系列の遊園地。モニター募集してるんだってさ☆」
「行きたーい!!」
おっと一瞬素が出てしまった。
そんな私を見て、フランシスさんは嬉しそうに、「かわいいねぇ」と言いながら頭を撫でてきた。
その瞬間ピリッとした空気を感じた。
「へえ、ネズミーランドね。そりゃあいいな。楽しそうだ」
「なんだよ、アーサー。呼んでねえよ」
「俺もさ、そのモニターやってみようと思ってたんだ」
「はぁ??」
なんだか一気に一触即発モードになってしまった…。
喧嘩する二人の間で、ぎこちなく座っていると、帰り支度をしていたローデさんが、私たちの前を通った。
私は思わず、ローデさんに救いのまなざしを向けた。
「……」
一度通り過ぎたローデさんが、また戻ってきて、
「私が、大岡裁きをやって差し上げます!」
そう言って鞭を持って私たちの前に現れた。