第2章 1day
植物園を出て、校内の食堂まで行けば昼の賑わいで生徒たちがごった返していた。
食堂の購買には選り取りみどりの食事が並んでいる。
食堂で食べるランチセットとかも良いけど、俺にそんな暇はない…
ユキさんと俺はパン類が並ぶブースで、今日の昼食を探すことにした。
ユキ「なに食べようかな〜」
ユキさんが隣で目をキラキラさせてパンを選んでいる。
わぁ、それだけしてくれてれば可愛いっスけどね〜
(お願いっスから午後出てくださいよ…)
ラギー「今週はー…お、これっスね」
食堂に並んでいる肉系の食事は、主にサンドウィッチ。
《あの日》だったらこんな余裕こいて選ぶ時間とかないっスけど、今日は普通の販売だから大丈夫。
肉系ならローストビーフサンドウィッチにメンチサンドウィッチがある。ベーコンレタスサンドもあるから、この中から選べば良い。
今日はローストビーフサンドウィッチにしよう。
アイスティーも持ってレジへ。
ラギー「ゴーストさーん、これくださーい」
食堂のゴースト「はぁ〜い〜、おだいはキャッシュでい〜いか〜い」
ラギー「いやキャッシュ払いしかないっスよね」
食堂のゴースト「時代に乗り遅れないように、〇イ〇イ始めようかと思ってるんだあ〜」
ラギー「へ、へえ〜…」
食堂のゴースト「おだいはしっかり受け取ったよ〜〜」
ラギー「うーっス…」
ユキ「ラギーもう選び終わったの?」
ラギー「はいっス…て、ユキさんまだ選んでんスか」
ユキ「うーん…オススメある?」
ラギー「そうッスね〜…今日は、このチョコパンがオススメっスよ。
普段より値段安くなってるっス、だからと言って味は落ちないんスよね〜
プロ根性っスね〜」
ユキ「おおーさすがラギー…じゃあチョコパンにしよ!
ゴーストさーん、チョコパンくださーい」
食堂のゴースト「は〜〜い〜〜おだいはキャッシュか〜〜い?」
ユキ「キャッシュで!」
食堂のゴースト「しっかりおだいは受け取ったよ〜
まいどありがとう〜〜」