第2章 1day
あ、これ自分で理解せずにただユキさんに餌付けしたいだけ…?
ユキ「一口もらっても、いいの?」
まだよく理解できていなであろうユキさんが恐る恐ると言った感じで、レオナさんに問う。
レオナ「ああ」
と、手に持っていたローストビーフサンドイッチをユキさんの口元に持っていった。
ユキ「い、いただきます…」
それにかぶりついたユキさんを見て、レオナさんは満足そうな顔をしている…
レオナ「うまいか?」
ユキ「もぐもぐ……
お、おいしい…」
まだ衝撃が抜けていないのか、顔は少し固まってるユキさん、けどしっかりと食べて味を確かめてから感想を伝えている。
そういうところがレオナさんは好き、…気に入ってるんスよね…。
レオナ「フ…そうか」
ユキさんの頭を撫でてすげー嬉しそうに笑うレオナさん…
ユキ「ぅ、ぁ…頭乱暴に撫でないでよ…」
ラギー「(うわ~…レオナさん、めちゃくちゃ嬉しそうな笑顔してる…
今世紀最大の笑顔じゃないっスかそれ…)よ、よかったっスね…」
ユキ「ねえレオナ、本当に熱ない?」
レオナ「俺が熱なんか出すかよ、草食動物でもあるまいし…
何そんな驚いてんだよ」
ユキ「だってレオナ…」
ラギー「そーっすよレオナさん…」
レオナ「?」
え、いかにもオレ何かしたかって顔…
え、餌付けじゃないの?
ラギー「え、…」
ユキ「まさか、本心から…??」
ラギー「ええ~~!!」
かぁ~~~…
無自覚ってコッワ!
さっき餌付けかと思ってすんませんッ!!
純粋な愛ゆえなんスね…
オレ、レオナさんの事勘違いしてましたよ…見直しました。
((だからと言って午前サボったことは帳消しにはならない…午後サボっていいと言う事にはならない…))
ラギー「レオナさん、その心忘れちゃいけないっスよ」
レオナ「はあ??」
ユキ「うん…
はぁ~これが常備されてたら、レオナ馬鹿みたいにモテそうだな~」
ラギー「確かにそうっスね~」
レオナ「何言ってんだオマエたち…」