第2章 1day
ラギーside
我がサバナクロー寮には問題児が二人いる。
え?あのオウジサマだけじゃないのかって?
あの寝すぎて留年した?
あのツンデレだろって?
あの以外に感情がわかりやすいヤツ?
違うんスよね〜〜…もう一人…まぁ、オウジサマよりわがままじゃないし、手はかからないっスけど…兎に角目を離せない人なのは確かで…。
その人は我がサバナクロー寮の3年生、レオナさんが今現在手塩にかけて育てているユキさん…っス…
何がどう問題児なのかって?良くぞ聞いてくれましたね〜〜
このカレッジ唯一の女である事を理解してるのに、危機感を持ってくれないとこ…(最近はレオナさんや学園長が色々して危機管理能力を備えさせている)
レオナさんのサボりに付き合うとこ…授業でガチ寝するとこも…
(だからなんで俺が先生方からお叱り受けないといけないんスかっ!)
兎に角誰かを一度は射止める(恋に落とす)とこ…
(被害がこっちにすごい)
(最近はレオナさんのマーキングって言うんスかね、威嚇もろもろが凄くて激減してるかな〜)
数えたらレオナさん同様にキリがない…
(レオナさんいい加減にして欲しいっスよね…ほんと…)
((俺はいつから母親になったんだろう…俺のスクールライフは子育てで終えるのか…?))
そして今日も、問題児二人に呼び出されて学内の植物園に向かっている…
((帰りたい…故郷に帰りてぇっスよ…))
胃がいつか破けたらジャックくんに全部投げつけてやるっス…それか監督生ちゃんに全部擦り付けよう…
嫌に太陽がサンサンなのが憎たらしくて、日陰だけを通って向かった…