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【鬼滅の刃*冨岡義勇】泡沫の如く

第1章 『最終選別』




藍華は静かに呼吸を整え、構えをとる。


全集中・水の呼吸、捌の型─”滝壺”


「だから俺が一番先に見つけたんだよ」

「あぁ?俺だ」

「俺だっつってんだろ」


背後に迫る藍華に気付かず、鬼達は未だ言い争っている。

藍華は隙だらけの頸目掛けて刀を振るうと、鬼達は刀が触れる直前で漸く迫る藍華に気付いた。


だが時すでに遅し。

藍華の刃は確実に鬼達の首を捕らえ、三体の鬼の頸が地面に落ちた。


藍華は手を合わせると再び走り出し、先程の戦闘を振り返っていた。振り返りと反省、そして挑戦は千代の教えの一つだ。

それだけならどの育手もそうだろうが、千代は徹底してやらせた。自分で考える事に意味があり、どんな時でも役に立って成長に繋がるとは、千代の口癖だった。



夜の闇へと消えていく藍華には、出発前の千代の忠告のことなどすっかり忘れていた…


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