第2章 あの日、出会った俺らは
高校デビュー?
なんだそれ…
桃倉「…あれ、見てごらん」
アンが示している先を見てみる
クラスの女子が皆で輪を成して何かをしている
見た感じ…メアド交換か何かをしてるのか?
火神「入ってくりゃいいじゃねーか」
桃倉「なんか、入りたかったんだけど…怖くて」
ちょっと悲しそうに笑ったアンは続けた
桃倉「…私、ああいう高校生活に憧れてたんだけどなぁ」
…女ってのは分かんねぇな
別にあんな大勢でいても楽しくねぇだろ
ったく…本当に大切な付き合いは狭く深くだろ
火神「それで一人でいた俺が仲間に見えた…と」
桃倉「ごっ!ごめんっ!別に大我をボッチって決めつけた訳じゃなくて…!」
アンは顔を真っ赤にして慌てている
こいつ…こんな可愛い顔もできんのか