第3章 俺の気持ち
火神「俺も…俺もアンが好きだ」
俺はアンの背中にそっと腕を回した
俺の体がでかいのか、アンの体が小さいのか
アンは俺の腕にすっぽりだった
いとおしい…ずっと俺が守ってやりてぇ
桃倉「ふぇっ…大我…」
火神「ばっ!泣くな!」
アンの泣いた顔も初めて見た
やっぱり可愛い…どんな顔しても最高だな
桃倉「ねぇ、キスしよ?」
火神「はぁ!?ここ外だぜ!?」
桃倉「アメリカでは普通にしてたんでしょ?ねぇ…大我とキスしたい。もっと大我に好きって伝えたいし、大我の好きを受け入れたい」
火神「っ…」
クソ…何可愛いこと言ってんだ
火神「…マジそういう顔、心臓に悪いから」
桃倉「もうっ、大我ったらそればっかり」
火神「…目、瞑れよ」
キスなんてアレックスぐらいとしかしたことないからよくわかんねぇ
でも…俺はアンが好き、大好き
その気持ちを体で表現したかった
桃倉「うん…」
目を閉じたアンの顔もまた綺麗だった
長いまつげには涙のしずくが少し付いていた
俺はそれを指で拭ってやり、両手で頬を包み込み
…触れるだけの、それでも長いキスをした
俺とアンの気持ちが1つになる瞬間だった