第1章 [鬼舞辻 無惨]
聞いても居ない説明を無惨がトリに言い聞かせる様に始める。
「これは、西洋の貴族の間で流行っている開口器、だそうだ。穴が不要な時は栓も付けられる。」
ぐっと、頬を片手で掴まれ口を開けさせられる。
やっと、拒むと、舌を引き出され、お前に拒否権は無いと、言っただろう」と、爪を立てられた。
開口器により、口を固定され、ベルトを後頭部でキツしめる。
ふーっ、ふーっと、肩で呼吸をするトリ。
栓は小さな張り型の様な形をしており、溜められた唾液を飲むのも難しそうだ。
「舌が、だらしなく出ているな」
開口器からゆっくりと無惨の指がトリの口内へ侵入する。
舌で押し返そうとするが、口が閉じれず無惨のひんやりとしたら指の侵入を簡単に受け入れてしまう。
ゆっくり指の腹でトリの舌の上を這う。
ゆっくり手前から奥へ、たまに舌の脇を通り歯をなぞる。
ぐっと、奥まで指を進めると、トリはんぐっと、苦しそうな声を上げるが段々と瞳が潤んだ来るのがわかる。
「人間は奥と…上顎が好きと聞く」
「…んんっ!」
ずるっと、指を引き抜くと、くるりと掌を返して上顎を擦る。
出っ張った所から奥へと行き来し、入念にそこを擦る。
びく、びくりと、トリは腹に力が入り、喉を晒せて、無惨の指を受け入れる。
顔を背けようとしても口の中の指が許してくれず、トリは手錠の付いた手をぺたんと布団に付けて、無惨を見上げながらびくびくと身体を震わせた。
「お前は性的玩具だと言っただろう」
低く冷たく耳元で呟かれ、ゾクリと背中が冷える。
カチャカチャと、ベルトを外して無惨の赤黒く血管が多く走る雄芯をトリの目の前に露出する。
明るい場所で見ているからか、とてもグロテスクに見える雄芯と欲の強い匂いがトリを刺激し、身体を疼かせる。
口元に亀頭を当てがい、ぐちゅりとトリの口の中へ入っていく。
「んぐッ…んん…んぅ…!」
無惨の両手でトリの頭を掴まれて、舌を動かして奥まで咥える様に指示される。
雄芯が引き抜かれる時に唾液と雄芯から出て混ざりあった体液が溢れない様にじゅるっと吸い上げる。