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鬼滅の刃  鬼編

第1章 [鬼舞辻 無惨]


「お前には性的玩具となってもらう」
手首の手錠を引かれ、ベッドに投げ出される。

歯向かう様な言動は自らの首を締めると思えと、耳元で低く冷たい声で囁かれひゅっと、喉に冷たい空気が通る。

(早く任務を終わらせてみんなの元へ帰りたい…)
そう思えば思う程、恐怖が募り、カタカタ震えてしまう。
俯いて居ると、顎を指で持ち上げられ、視線を合わせる様に無惨の不気味に綺麗な白い顔が目の前にあった。

表情には出て居ないが、無惨からは優しい、哀愁の様な匂いが漂っている。
吸い込まれる様な瞳の深さに飲み込まれる感覚さえあった。
ふっと、無惨はトリの顔を見て笑う。
「さっきの威勢はどうした?怖いか、俺は」
ふるふると、首を振る。手錠が掛かり、自由の効かない掌を無惨の頬に当てて、冷たい頬に触れた。
「貴方は怖く無いです。ただ、とても瞳が綺麗だなと思って。その瞳に吸い込まれそうな私が怖いです」
…暫しの沈黙の後、乾いた笑い声を上げる無惨。
「な、何故笑うんです」
「おかしいから笑うんだ」
「何が…あっ」
じゃらっと、首輪の鎖を引いて更に顔を寄せる。
無惨の瞳から目を離せないでいると、無惨の唇がトリの唇と重なった。
食いつくように唇を重ねる。
ぁっと、小さく喘ぎ口が開くタイミングを狙っていたかのように無惨の舌がトリの口内に入ってくる。
鬼だからか、今まで身体を重ねて来た鬼殺隊の柱達よりも長く熱く感じる舌にどくりとトリの中心部が疼く。
歯をなぞられたり、上顎を舐められたり、舌を絡められじゅるっとトリの舌を吸い上げる。
ん、んぁッと、キスをしながらくぐもった声で喘ぐトリ。
唇を離すと互いに混ざった唾液が糸を引く。
それは作戦か?と、クスクスと問うがちゃんとした返事はトリからは返ってこない。
(無意識でやっているのか、これは思ったより…)
背筋にひやりと冷や汗を感じるが、トリから与えられる甘美な体液に身震いを覚える。

飲み込め切れずにつぅっと、トリの口端から垂れる唾液を舐め取り、今度垂らしたら舌を噛み切るぞ。と、低く耳元で囁き、また、深く唇を合わせる。

すっと、トリから離れたかと思うと、箪笥からがちゃりと黒光するラバーの様な、真ん中に輪っかが付いた器具を取り出してトリに見せる。
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