第2章 待てない悪い子 [煉獄杏寿郎]
ガチャリと扉が開くと、そこに外から帰ってきた煉獄の姿があった。
ただいま、トリと、トリの隣に腰を落とす。
「ちゃん、と…」
「ん?」
「ちゃんと…良い子で、待ってたッ…から、、煉獄さんに…イカせて欲しい…」
「うむ、トリはすぐ嘘を付くから確認しないとな?」
外から帰ってきた煉獄の冷たい手がトリの頬に触れる。
「ほら、目を見なさい」
虚な目で獅子の様な熱い目をする煉獄を見ると、ぐっと身体の奥が疼く。
またとんとんと、子宮の位置を手で叩かれて、集中。と、言われると、子宮がきゅぅっと締まり身体の奥から震えてくる。
「ほら、イキなさい」
「…ぁああっ…!イク、イクッ…!」
ぐうっと、お腹に力が入り、喉をのけぞらせてトリは絶頂を迎える。
肌を紅潮させ、汗でしっとりとした肌に髪の毛がまとわり、潤んだ瞳で煉獄を見つめる。
そのトリの絶頂を迎えた姿の大人の女としての艶っぽさを見て、煉獄は唾を飲む。
動く玩具を抜き取り、トリの手のネクタイを解き、少し赤くなった手首にキスをする。
絶頂を迎える事を我慢させられていたトリは身体が全て敏感になっていた。
するっと挑発する様な表情で煉獄を見つめ両腕を伸ばす。
参ったな、と、髪の毛をかき上げてトリの背中に腕を回し、抱き抱えて跨らせる様に上に乗せる。
「好き…杏寿郎さ……好き…ッ」
「…っん…」
トリは煉獄の耳元で甘い吐息を吐きながら何度も名前を呼んだ好きっと潤んだ声で言う。
ちゅっと、リップ音を耳元で鳴らしぺろっと耳の中を舐めたり、耳殻を舌でなぞった。
煉獄の唇をトリの親指の腹で捉える。
ゆっくりなぞって吐息が漏れると同時に、トリは煉獄の唇に舌を入れる。
もっと、もっと、と欲情する様に唇、舌を貪る。
ちゅ、くちゅっとお互いの舌を絡めて唾液を混ぜ合い
じゅるっと、煉獄の舌を吸い取り、角度を変えて何度も唇を合わせる。
んっ、ぁんっと自ら行なっている行為にトリは喘ぎ声をあげる。
杏寿郎さんっ、と甘美なトリの声で呼ばれる度に煉獄の雄芯が硬くなる。
何度も何度もお互いの名前を呼び、気持ちを伝えて唇を合わせる。