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鬼滅の刃  現代パロ編

第2章 待てない悪い子  [煉獄杏寿郎]


「トリ、おいで」
こんなにも優しい声はあるのかという煉獄の心地良い声に呼ばれて重たい身体を起こして首筋に腕を回してぎゅーっと抱きしめる。
煉獄さんっと、トリは名前を呼ぶと、ん?と、首を傾げ先程とは違う優しい表情の煉獄にトリはまたとくんっと鼓動を高鳴らせる。
「遅くなったけど、お帰りなさいっ」
お仕事お疲れ様でしたっと、付け加えて
ちゅっと、頬に唇を付け、リップ音を鳴らす。

寒かったでしょ、お風呂沸かしましょう!と、てとてとと、ベッドから降りるトリの格好を見て、ぎょっとする煉獄。

今は12月。部屋は暖房が付いているから寒くはないが
煉獄の大きいサイズのパジャマからは屈むとお尻の下側がぷりんっと見えていて下着は履いておらず、むちっとした生脚が。

「この馬鹿者が…」と、いう煉獄の後悔の声はトリには聞こえない。
トリの手首を掴み、風呂場へ行くのを制する煉獄。
面をくらった、トリは「お風呂入らないんですかー?」と、呑気だ。

入ろうかと思っていたがー…ぐいっと、トリの腕を引き寄せベッドに投げ出す。
「待てなかった悪い子には、仕置きが必要かと思ってな」
と、顔は笑顔だが、額に青筋を立てて、ほんの少しの怒りと、沢山の欲情の匂いを放つ煉獄に、トリはひっと、喉を鳴らす。


「え、さっき、怒って無いって言ってたぁ…」
と、今にも泣きそうに瞳を潤ませるトリ。
「さっきはさっき、今は今、だ」
「何そ、んっ」

ぬるっと煉獄の厚い舌がトリの口内を犯す。
優しいけど、少し強引なキス。ちゅうっと、舌を吸い上げる。
煉獄に両手首を掴まれ、もう片方の手で自身のネクタイを緩める。
獅子の様な瞳から視線を外せず、シュルっと、解く音だけを聞き取る。
両手首をネクタイでキュッと縛られて、トリは手首と煉獄の顔を交互に見た。

ぐっと頭上にネクタイを引かれて、ベッドの柵に固定される。
少し動かすと、ギシッときしみ、手首が締まる感覚がある。
「なんで?って顔してるな。」と、気持ちを煉獄に見透かされている。
トリの耳元に煉獄は唇を近付けて、低い声で言う。

「お仕置き、だからだ」


トリは煉獄のその言葉、視線、表情に身体がまた熱を帯びる。
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