第2章 撮影ホステージ!【レオナ】
みっちりと埋まったレオナの雄が、どくどくと激しく脈打っている。
そんな感触さえもわかってしまうくらい、ヒカルの身体は敏感になっていた。
けれども興奮し、敏感になっているのはヒカルだけではなくて、滾る欲望を突き入れたレオナもまた、締めつけられる感触に熱い息を吐く。
「は……ッ、くそ。力を、抜け……!」
「ん…ぐ……、むり…ぃ……ッ」
どうすれば力を抜けるのか、どうすれば楽に息ができるのか、処女でもないのにすっかり忘れてしまうほどレオナの楔が熱い。
「無理だ、動くぞ……ッ」
一応は動かないでいる努力をしていたらしいレオナが、ヒカルの腰を抱えて動き出す。
そんな気遣いは不要だ。
ヒカルだってとっくに、さらなる刺激を欲していた。
太い屹立が引きずり出され、押し込まれ、それを何度も繰り返す。
蠢く内部を擦られるたび、気持ちよすぎてあられもない声を漏らしてしまいそう。
でも、ここは学生が住まう寮だから、誰がどこで聞いているとも限らず必死になって声を殺した。
声を我慢すればするほど、不思議と感度が高まって、ずぷぬぷと律動を続ける屹立の刺激が艶めかしく伝わる。
「ひ…ぅ……ッ、ん、はぁ……ッ」
推しを眺めているだけでいいと思っていた頃の自分は、どこへいったのだろう。
貪欲に快楽を求めるヒカルの秘処は、レオナに食らいついたまま離さない。
これでは、どちらが肉食獣なのかもわかったものじゃない。
「く、はぁ……ッ」
色気を垂れ流したレオナが煽情的な息を吐き、ヒカルの手首を掴んで嬌声を殺すために咥えていた指を引き抜く。
乱暴に引き抜かれたせいで口元がだらしなく緩んだが、栓をするように口づけが降ってくる。
三度目のキスは、すべてを食らい尽くすようなキスだった。
唾液も、唇も、舌も、吐息も、なにもかもをレオナに奪われ、反対に与えられる。
呼吸を共有し、快感を分かち合い、どろどろになったヒカルがキスの数を覚えていられたのは、ここまでだった。