第2章 撮影ホステージ!【レオナ】
いくつもヒカルの肌に口づけの痕を散らした唇が、胸の先端を含んだ。
「あ、あぁ……ッ」
硬く凝った頂を舐め回し、音を立てて吸われると、羞恥と快感のせいで下半身が熱く湿る。
噛まないように注意していた口からレオナの指が抜かれ、ヒカルの唾液で濡れたその手で、潤い始めた下肢をまさぐる。
「メスの匂いがする……。」
「……ッ!」
レオナの鼻には、まさか、滴る蜜の匂いがわかってしまうのだろうか。
ぎょっと身を強張らせたヒカルの下半身から下着ごと衣類を剥ぎ取ったレオナは、唾液塗れの指を花芯に押し当て、くちゅくちゅといやらしい水音を響かせた。
「ひ、あ……ッ」
前戯なんてせず、怒りのままに欲望を突き入れてしまえばいいと思うのに、レオナの手つきはあくまで優しく、ヒカルを傷つけまいと気遣っている。
また、泣きたくなった。
こちらの世界に来てから、ヒカルは一度も泣いてはいないけれど、レオナに優しくされると泣いてしまいたくなる。
逞しい胸にしがみつき、わんわん大声を出して泣いたのなら、この不可解な気持ちは晴れるだろうか。
長い指が一本蜜口に沈み、ゆるゆると中を確かめるように抜き挿しされる。
引き抜かれそうになると蜜路が締まり、レオナの指を離すまいと絡みつく。
指の本数が増え、中を掻き混ぜられるといよいよ苦しくなってきた。
身体の奥に確固たる熱が欲しくて、もっと乱暴に貫いてほしくて、はしたなく強請ってしまいそう。
シーツを握りしめながら欲求を堪えていたら、だらしなく蜜を滴らせた秘部に埋めていた指がすべて抜かれた。
「ふ…ぁ……ッ」
物足りなさでお腹の奥が疼き、切ない嬌声を漏らすと、両脚を大きく開かされた。
恐々と目を開けてレオナを窺うと、凶暴なほどに勃起したレオナの雄が臨戦態勢を整えて、ヒカルの秘部に押し当てられた。
「あ、待っ……ッ」
「今さら、遅ぇ……!」
張り上がった切っ先がヒカルの中へ押し入り、蜜を纏わりつかせながら奥へと突き進む。
「んんーーーッ!」
咄嗟に自らの手を噛んで喘ぎ声を殺したヒカルは、大きすぎる質量に目眩を覚えながら軽く達してしまった。