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Change the world【ツイステ】

第5章 御都合ライアー!【トレイ】




腰を抱かれ、ぐっと引き寄せられたかと思えば、ベッドに腰掛けたトレイの膝を跨ぐ体勢になった。

バランスを崩してトレイの肩に手をつくと、内腿のあたりに硬いものが当たる。
こんなに慣れない誘惑でも、彼をその気にできたらしい。

少なくとも、拒絶はされていない。
安堵と共に自信を取り戻したヒカルは、思いきって己のバスローブの帯を解いた。

締めつけを失ったバスローブはだらしなく左右に開いて、乱れた胸もとから白い膨らみが露わになる。

「……下着、つけていないのか。」

「うん。あ、下は穿いてるけど。」

いくらヤル気満々だったとはいえ、さすがにノーパンになる勇気はなかった。

あからさますぎてはしたなかっただろうか。
上下とも身につけておいた方がよかっただろうか。

「えっと、引いた?」

「いや、興奮する。」

「え……。」

冗談、もしくはリップサービスかと思って瞬いたが、どうやら本気らしい。
手のひらを背に回すと同時に、胸の膨らみにかぶりつかれた。

「あ……ッ」

柔肌にじゅっと吸いつかれ、赤い花びらの痕が生まれる。
キスマークは独占欲の現れだなんて、どこの誰が考えたのだろう。
独占欲の欠片もなさそうなこの人は、今日も以前も痕を残す。

手のひらが背から移動して、ゆっくりとヒカルの肩からバスローブを脱がした。
厚みのあるバスローブはヒカルが袖を抜くとあっさり床に落ち、下着一枚を残して素っ裸になる。

「綺麗だ、ヒカル。」

思わず漏れてしまったトレイのセリフは、明らかにヒカルの裸を初めて見た感想だった。
だが本人は嘘の綻びに気づいていないようで、くるりと反転しながらヒカルをベッドに押し倒す。

弾力があるベッドに身体が沈み、覆い被さったトレイが胸をまさぐる。
膨らみを揉み、先端を摘まみ、転がす。

短い“お付き合い”を経てトレイはヒカルの弱点を覚え、正確に感度を高めてくる。

「ん、あ、あ……ッ」

喉から上がる嬌声は、演技なんかじゃない。
トレイにこうして触れられると、ぞわぞわとした快感が腹の奥からせり上がってくるのだ。

初めは処女ではなくなったせいだと思っていたけれど、経験の有り無しに関係なく、ヒカルの身体はトレイの愛撫に従順に反応して下着を濡らした。



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