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Change the world【ツイステ】

第2章 撮影ホステージ!【レオナ】




ちなみに、ヒカルの必殺技が通用しない者もいる。
だいたいにして、メインキャラには効果がない。

性格に難があったり、規律に厳しかったり、女に慣れていたり、若様一筋だったり、理由は様々。
イデアあたりなら通用するかもしれないが。

とにかく、ヒカルの必勝法もラギーには通用しないのだ。
当然、レオナにも。

「カメラを持ってないってのも、嘘なんじゃないスか?」

「あ、いいよ。そしたらボティチェックする? どこからでもどうぞ?」

「……遠慮するッス。」

なんだ、残念。
ベタベタ触ってくれたら、親密度が上がるかもしれなかったのに。

「……食事は済んだッスか? 終わったなら、レオナさんのとこに行くッスよ。」

「え、なんで?」

「だから、ヒカルくんの滞在場所を相談しに。」

「ラギーくんの部屋で――」

「はいはい、早く行った!」


談話室を追いやられ、連れてこられた先はレオナの部屋。
レオナの、そう、最推しのプライベートルーム。

(うわぁ……ッ、なんて神聖な場所なの? 神々しいオーラが溢れてる!)

ここはパワースポット……いや、神殿だ。

ゲームでもレオナの自室は何度も登場する。
が、画面越しの世界とリアルに体験する世界は違う。

レオナの存在とか、匂いとか、360度広がる視界とか、匂いとか。

ワイルドなサバナクローは、あまり身だしなみに気を遣っていなくて、美意識が低いイメージがあった。
けれど、レオナからは常にいい匂いがして、部屋にはそれが充満している。

嗅覚が常人より優れている獣人属が香水の類を使うとは考えにくいから、これはレオナの体臭か。

ものすごくいい香りの体臭に酔い、ヒカルは鼻血を吹き出しそうになるのを必死に堪えた。



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