第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
わかりやすく、ごくりとアズールの喉が鳴り、理性の糸がいとも容易く切れた。
のしかかっていたアズールの身体に力がこもり、ぐるりと反転すると、あっという間に立場が逆転する。
「……ここまで煽られたら、僕だって我慢できませんよ? いいんですか?」
「いい。いい、から…ぁ……ッ」
疼く身体を満たすのは、アズールでなくてはならない。
他の誰かではダメで、アズールでなければ満たされない。
興奮した息を吐き、アズールが眼鏡を取った。
直に見るスカイブルーの瞳には、冷たい色合いとは真逆の情熱が宿っている。
大事な眼鏡を乱雑に放り投げ、食らいつくように唇が重なる。
ヒカルが教えたキスはいつの間にか進化して、アズールの舌遣いはヒカルが知らないものになっていた。
それに応えようと必死になって舌を絡ませ、きっちりセットしていたアズールの髪をぐしゃぐしゃに乱す。
たかがキス。
唇を合わせるだけ、舌を絡ませるだけのキスにとんでもないくらい感じてしまい、悶々と燻る欲求をどうにもできない。
「ん、ふぁ……、アズール、くん……ッ」
唇だけではなく、もっと全身に触れてほしくて甘えた声を出したら、それに呼応するようにアズールがヒカルの服を脱がしにかかる。
トップスを捲り上げられ、強引に首から抜いて、ポイっと遠くへ放り投げられる。
「こんなもの、二度と……、着ないでください。ヒカルさんに着せる服は、僕が選ぶ!」
異世界の服を着たらヒカルが帰ってしまうと思うのか、ボトムも靴も、剥ぎ取られては投げられた。
胸を覆う下着も奪われて、すでに尖った先端をしゃぶられる。
「ひッ、あぁ……!」
胸の尖りを舐められただけで、得も言われぬ快感がヒカルの全身を貫いた。
それはまるで落雷に撃たれたかのようで、肌が粟立ち、体中が戦慄く。
勤勉な舌が薄紅色の尖り全体を大げさな動きで舐め回し、強弱をつけてちゅうちゅう吸う。
反対側の頂は膨らみを揉まれながら指で弾かれ、また違った種類の快楽を呼び起こした。