第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
ヒカルに盛られた薬の正体は、陸で生きられなくなる毒ではなく、アズールが開発した媚薬だった。
命に係わる薬物でなかったこと自体は、僥倖と言えよう。
が、しかし、大変な目に遭っていることには変わりない。
「ん、んん……ッ、身体が、熱い……。」
全身がひどく疼く。
むらむら、なんて表現じゃ到底足りないくらいに欲望が溜まり、なにもしていなくても秘処が潤んで下着が濡れる。
「ど、どうしましょう。ヒカルさん、お気を確かに!」
どうしようもなにも、すべてはアズールが蒔いた種だ。
ならば彼にこそ、責任を取る必要があるのでは。
そう考えたら、ヒカルの行動は早かった。
アズールの首に両腕を絡ませて、ぐっと引き寄せては唇を塞ぐ。
先ほどアズールがヒカルにしたように、柔らかな唇を吸い、舐め、啄みながら、“恋人”とのキスを堪能した。
「ん、ふ、ヒカルさ……。」
アズールが一歩後退した拍子に体当たりをすれば、ヒカルを支えきれなかったアズールもろとも絨毯の上に倒れ込む。
咄嗟に抱かれ、衝撃から守られたヒカルは、そのままアズールの首筋へと舌を這わせた。
「ちょ、ま、待ってください! お、落ち着いて……!」
「はぁ……、ん、無理…ぃ……ッ」
時間が経てば経つほど身体はどんどん昂って、まともな思考じゃいられなくなる。
アズールに覆い被さったままぐったりとしなだれ掛かり、官能の吐息を吐いて恋人を誘う。
「もう、限界。アズールくんと……したい……。」
「……ッ!」
顔を赤らめ、熱がこもった瞳でする夜の誘いは、たった一度きりの経験しかしたことがない17歳男子には刺激が強すぎた。
つい今しがたまで及び腰だったはずのアズールのボルテージは、あっという間に天井を突き破り、のしかかったヒカルの下で雄の象徴が膨らんだ。