第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
魔法がない世界で生きてきたヒカルには馴染みのない避妊方法だったらしいが、説明を聞いた彼女は今度こそ続きを了承した。
喜び勇んで中へ入ろうとしたものの、どうしてか上手く入らない。
「ん、あれ、おかしいですね。本ではちゃんと……。」
焦りながら学んだ知識を引っ張り出していると、アズールを落ち着かせるように優しい手が頬を撫でる。
「本で読んだことは、一回忘れよう。焦ると萎えちゃうこともあるんだってよ?」
「失礼な。萎えたりなんてしませんよ。」
そういう事例もあると知っていたが、これほど魅力的な肢体を前にして、性欲が衰えるとは思えない。
当然、アズールの雄はガチガチに硬くなったままだ。
「入れるところは、ここ。ここに、ゆっくり……んッ」
突き立てていた楔にヒカルの指が絡み、正しい入口へと導かれる。
誘われるまま腰を突き動かすと、張り上がった切っ先がくちゅりと内部へ潜り込む。
それは、今まで体験したことのないほどの気持ちよさ。
ぎりぎりまで薄く張った水の膜は、あってないようなもの。
ヒカルの体温が、感触が、アズールに伝わる。
先っぽを挿れただけで、この心地良さ。
ならば屹立すべてを押し入れたら、どうなってしまうのだろう。
そう思ったら、欲望に抗うことは不可能で、興奮したアズールは力強く腰を押し進めた。
「あ、あ、もっと……、ゆっくり……ッ」
「ぅ……、無理、です……!」
アズールだって、ヒカルを気遣いたい。
本にあったように、余裕をもってリードしたい。
でも、現実と想像は異なり、瞬く間にヒカルの虜になったアズールは、初体験の童貞男子らしく夢中で蜜路を侵した。