第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
自分が散々辱められたせいか、ヒカルの行動は大胆だ。
ずいっと身を乗り出してアズールに迫り、あろうことか下着のウエスト部分を引っ張った。
「ちょ……、ヒカルさん……!」
一刻も早い解放を求めていた屹立は喜んで外へ飛び出していき、グロテスクな面構えをヒカルに曝す。
「……勃ってる。」
「あ、当たり前でしょう! 僕をなんだと思っているんですか!」
勃起もしないような男だと思われていたなら、非常に心外だ。
けれどもヒカルはそういうつもりで言ったわけではないらしく、どこか嬉しそうに口もとを綻ばせた。
「興奮、してくれたんだね。」
「だ、だから、僕をなんだと思ってるんですか! 興奮くらい――って、ちょっと!」
最後まで言いきれなかったのは、ヒカルが勃ち上がったアズールのそれに手を伸ばしたから。
咄嗟に手を振り払おうとしたけれど、それよりも早くヒカルの手が熱く滾った雄に触れる。
「う……ッ」
醜い欲望の塊に触れる、柔らかな手。
自分とは異なる体温が屹立を握り、それだけでもう、達してしまいそうになる。
「……熱い。」
「は…ぁ……、ヒカルさん……ッ」
ヒカルの体温に、声に、すべてに反応する。
こんな見苦しい姿ですらヒカルは受け入れて、拒絶の欠片も見せはしない。
握った手を根元までスライドさせたヒカルは、ゆっくりと上半身を屈めながら顔を近づけ、そして……。
「ス、ストップ! な、なな、なにをしようとしてるんですか!」
素晴らしい反応速度で、ヒカルの頭を両手でキャッチした。
そうしていなければ、今頃彼女は。
「なにって、舐めようかと……。」
「な、舐め……!?」
このおぞましく膨張した雄に、ヒカルの舌が這う。
想像しただけで、絶頂を通り越して卒倒しそうだった。