第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
とはいえ、アズールはヒカルに教わる身。
彼女がNoと言えばそれに従わなくてはならず、多少の不満を抱きつつも身を引いた。
「では、もう少し慣らして……。」
「ん、もういいよ。わたしはもう、十分……。」
体勢を元の位置に戻そうとしたところでヒカルが動き、アズールの下から這い出てきた。
必然的に指が蜜路から抜かれ、妙な焦燥感が襲った。
「ど、どこへ行くんです? まだ終わっていませんよ!」
「え、わ、わかってるよ。でも、アズールくんだって準備しなきゃだし……。」
指摘され、自分がボタンひとつ外していない恰好だったと気がついた。
一方は裸で、もう一方が服を着込んでいるのは状況的にもおかしい。
たおやかなヒカルの手が伸びて、細い指がボタンに絡む。
ひとつひとつボタンを外していくだけの仕草がやけに扇情的に思え、ごくりと喉が鳴った。
シャツのボタンがすべて外れ、素肌にヒカルの手のひらが這う。
愛撫されたわけでもなく、単にシャツを脱ぐよう促された動きでさえ、興奮を煽る種に結びつく。
促されるままシャツを脱ぎ去ると、今度はベルトに手が伸びた。
「ま、待ってください! それは、自分で……!」
シャツを脱がされるのはときめいても、ボトムを脱がされるのは恥ずかしい。
ヒカルの手を回避し、自らベルトを外してウエストを緩める。
ファスナーを引き下ろすと同時に、痛みさえ覚えていた屹立が下着越しに飛び出してきて、羞恥に燃える。
「み、見ないでください!」
「……アズールくんが、それを言う?」
今まで散々ヒカルの身体を見尽くしてきたのはアズールだけど、それとこれとは話が別だ。
膨張した雄の先端は先走った体液で濡れていて、なんとも情けない。
下着の色が黒でよかった。
気づかれにくい黒でなければ、羞恥のあまり泣いていた。