第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
男物の下着とは違って、女性のショーツはデザインが凝っている。
リボンやレースで縁取られた下着は可愛らしく、汚れひとつない白色が眩しい。
アズールがヒカルの下着に手を掛けてから、約一分。
一分もの間、ひたすら下着を眺めていた。
「あの……、脱がすなら脱がしてほしいんだけど。」
「わ、わかってますよ!」
脱がせたいと思っていたのはアズールだ。
下着の中に潜んだ秘処を見たい欲求は変わらず膨らみ続け、意を決してずり下ろす。
神聖な領域を暴く行為に、どうしようもなく胸が高鳴った。
「花嫁のヴェールを取る花婿は、こんな気持ちなんでしょうか……。」
「……とりあえず、全世界の新郎新婦に謝って。」
ヒカルは冗談だと思っているようだが、本当にそんな気分。
美しい花嫁の顔を暴くように、ずり下げたショーツの中から秘めたる泉が顔を出す。
「……ッ」
薄く毛に覆われたそこを見た瞬間、アズールの下肢が熱く滾る。
慎ましく狭い穴に己の欲望を突っ込んで、めちゃくちゃに腰を振りたいと願う衝動が凄まじく、胸を焦がした熱を吐息と一緒に吐き出した。
それは雄の本能なのか、それとも違うものなのか、疎いアズールにはわからない。
ただ、ヒカルの秘めたる場所に、未知なる領域に踏み込みたくて仕方がない。
「ここが……、人間の生殖器。雄とは全然違うんですね。」
「ん……ッ、アズール…くん……!」
茂みを撫でて確かめようとしたら、ぴったりと脚を閉じたヒカルが初めて抵抗した。
「どうしました?」
「どうした、じゃなくて……。パンツ、脱がせるならちゃんと脱がせて……。」
「あ……。」
あれほど脱がせたかった下着は、ヒカルの太腿の中程で止まっている。
暴かれた秘処に夢中になってしまったアズールは、下着の存在をすっかり忘れていたのだ。