第4章 片恋コンサルテーション!【アズール】
胸の先端には、神経が集中するらしい。
愛撫すれば女性が悦ぶと知っていたアズールは、慎重な手つきでそれを摘まむ。
「……んッ」
触れた途端にヒカルが甘い声を僅かに漏らす。
小さな小さなその声をもっと聞いてみたくて、今度は捏ねくり回してみた。
「ふ…ぁ……、ん、はぁ……。」
吐息と共に漏れる艶めかしい嬌声。
普段の彼女とは異なる仕草、声、媚態にアズールの欲望が昂ってくる。
ベルトも緩めていない下肢では、とっくに質量を増した雄が痛いほど張りつめており、早く解き放ってしまいたい願望が疼く。
しかし、己の快楽を追う欲求よりも、ヒカルを感じさせて乱れさせたい欲求の方が強く、暗記しただけの知識をフル活用して愛撫の方法を探す。
片方の頂を指で弄りながら、もう片方を口に含んだ。
舌で触れる突起は非常に甘く、むしゃぶりつきたい衝動を必死で抑えた。
丸暗記して覚えた夜のアレコレ。
こうすればいい、という知識だけは得ていても、実際に挑戦するとわからないことだらけ。
口に含んだ愛らしい突起をどう舐めればいいのかわからず戸惑っていたら、伸びてきたヒカルの手がアズールの髪を優しく梳いた。
「飴を、舐めるみたいに……。」
それが指示だと気づいたアズールは、ヒカルが言うとおりに舌で頂を転がした。
「ふぁ……、ん、じょうず……。」
ぴくぴく感じるヒカルが可愛らしい。
もっと気持ちよくなってもらえないものかと、舌先で押し潰してみたり、舌と上顎で挟んでみたり、工夫を凝らした。
「あッ、うぅ…ん……、く……ッ」
ヒカルが喘ぐと、花丸をもらえたような気がして心が躍る。
「は…ぁ……、吸って、みて……。」
新しい手法を教われば、嬉々として実践してみる。
始めは軽く吸ってみて、要領を得たら強弱をつけ、じゅっと音を立てながら舐め啜る。
アズールがなにかをするたびにヒカルは淫らに悶え、それがとても嬉しかった。