• テキストサイズ

Change the world【ツイステ】

第3章 気分屋フィクル!【フロイド】




ヒカルを誰にも渡したくはない。

ジェイドにも、アズールにも、誰にも。

ならばどうすればいいのかと考えた時、フロイドの頭にある妙案が浮かんだ。

(そうだ、オレから離れられなくしちゃえばいーんだ。)

べたべたに甘やかす?

いや、足りない。

頼れるものをすべて奪う?

それも足りない。

身に余るほどの快楽を与えて溺れさせる?

まだまだ足りない。

では、正解はなんだろう。
ヒカルが一生フロイドから離れられないよう、縛って、繋いで、留める方法はなんだろう。


『責任、取ってくれるわけ?』


不意に思い出された、ヒカルの言葉。

あれはそう、ヒカルと二度目に交わった時、彼女が必死になって懇願してきた条件。

中に出すなと繰り返し告げたヒカルは、とある心配をしていたのだ。

『わたしが妊娠したら、フロイドが父親だから! 縛られるの、嫌だよね!?』

そう尋ねられた時、フロイドは考えた。

確かに自分は、縛られるのが大嫌いだ。
他人を絞めつけ、思いどおりにさせることは好きでも、己はひたすら自由を望み、好き勝手にしていたい。

ただ、縛られる相手がヒカルだったならどうだろう。

ヒカルがする願いなら、なんでも叶えてあげたい。
傍にいてというのなら喜んでそうするし、真面目にしろというのなら退屈でも我慢できる。

それでヒカルが喜んでくれるなら、安いものではないのか。

その感情の答えがよくわからず、あの時は中出しを拒絶するヒカルの言葉に素直に従ったけれど。

でも、今は違う。

縛る相手がヒカルならば、むしろ歓迎すべき、喜ぶべき僥倖。

ああ、それは、つまり。


「ヒカルちゃん、オレ……ちゃんと責任とってあげるね?」



/ 426ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp