第3章 気分屋フィクル！【フロイド】

｢う、んん、ふ……ッ｣

切っ先を潜り込ませた蜜路は狭く、目眩がするほど気持ちがいい。
ヒカルが漏らした苦しげな吐息を食らって、楔に添えていた手で花芽をくりくり刺激した。

｢ふぁ……、んんぅ……ッ｣

快感によって気が逸れ、力が抜けた花芯にずぬりと雄を突き立てた。
淫らに蠢く媚肉に抱きしめられながら奥まで押し入ったら、今度はフロイドの口から荒ぶる吐息が漏れ出した。

乱れた吐息を強制的にヒカルへ送り込み、飲み込ませては腰を振る。

｢う…ぅ……ッ、んぐ、はふ……ッ｣

唇を貪り続けていてはヒカルが過呼吸になってしまいそうで、物足りなさを感じつつも解放した。

しばらくぶりに見たヒカルの顔は蕩けきっていて、フロイドの心に満足感と興奮を注いでくる。

｢かわい……。ねえ、その顔、他の男にぜってー見せんなよ？ ジェイドにもだかんね？ 見ていいのは、オレだけ。｣

｢あ、あぁ、ん……ッ、うぁ……ッ｣

わかったと頷いてほしいのに、喘いでばかりのヒカルはフロイドが欲する返事をくれない。

ならば一度腰を休めればいいとはわかっているが、それも無理。
ヒカルの中は気持ちがよすぎて、早く全部を自分のものにしたくて、昂る欲求は上限を知らずに熱くなるばかり。

｢ヒカルちゃん、返事は？｣

律動を重ねつつも、お仕置き代わりに花芽を指で擽ったら、ヒカルの身体がびくんと跳ねた。

｢ひ、あぁ……ッ、や、やめ……ッ｣

｢あ、これ、キモチイイ？｣

ヒカルがよがる顔が好きで、一度ここだと思ったらしつこく責めてしまうのはフロイドの悪い癖。

｢ヒカルちゃん、ここをよしよしされるの好きだもんねぇ？｣

指先でかりかり掻きながらヒカルの中を抉れば、急激に蜜路が締まっていく。

二度目の絶頂が近い証拠。