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Change the world【ツイステ】

第3章 気分屋フィクル!【フロイド】




カチャリ、とベルトが外れる音がして、昨夜ヒカルを苦しめた凶悪な雄が顔を出した。

がちがちに勃った屹立は何度見ても雄々しくて、あまりの生々しさに直視できないほど。

フロイドの願いを許した覚えもないのに、当然とばかりに切っ先を押し当てられ、慌てて彼を制止する。

「あ……、待って、ダメ……!」

「は? なんで? 今さらもう、止められねぇんだけど。」

先端がぐちゅっとめりこんで、奥へ進む予備動作のように蜜口をとんとん叩く。
腹の奥が期待で疼き、大きな雄を飲み込みたいと蜜が溢れた。

二回目だし、恐らく痛みはないだろう。
そう考えたら、快楽に弱い身体がなおさら昂る。

(オーバーブロットしたら困るから、だから、しょうがない。そう、しょうがないんだ……。)

心の中で何度も言い訳をしながら、これから行われるであろう秘め事を許容する。

ただし、これだけは事前に言っておかなくては。

「……中に出すのは、やめて。」

昨夜フロイドは、あろうことかヒカルの中で吐精した。
幸い、安全日ではあったけれど、それでも妊娠の可能性はないとは言いきれない。

ヒカルたちは夫婦でなければ、恋人でもない。
フロイドは一時の戯れのつもりかもしれないが、そこらへんはきっちり守ってもらいたい。

「え、なんで?」

てっきり了承してもらえるものかと思っていたのに、きょとんと首を傾げられ、苛立ちを覚えた。

冷静になろう。
彼は陸に上がったばかりの人魚なのだ。

「……妊娠しちゃうかもしれないでしょ。」

至極当然な意見を口にして、フロイドが納得するのを待った。

しかし、彼はヒカルの予想をどこまでも裏切る男である。

きょとんとした顔のまま、これまた至極当然な様子で答える。

「産めばいいんじゃね?」

一瞬、意識が遠のきそうになった。

フロイドといい、ジェイドといい、こんなふうに育てた親の顔が見てみたい。



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