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Change the world【ツイステ】

第3章 気分屋フィクル!【フロイド】




恋人ではなく、友達でもない男に中出しをされてしまった。

その事実はヒカルの頭を真っ白にして、しばしの間、思考回路をショートさせた。

ヒカルの思考を断絶させたのがフロイドなら、その思考を復旧させたのもまた、フロイドである。

「はーー、気持ちよかった。ね、ヒカルちゃんも気持ちよかったぁ?」

呆然とするヒカルの頭をよしよしと撫で、それから吐精したばかりの楔を引き抜いた。

栓を失った秘処からは、フロイドが吐き出したものが溢れ出て、どろりと内腿を伝って汚す。

「うわ、きったねぇ。床汚れちゃうじゃーん。 早く拭いたら?」

「……。」

ぶちん。
ヒカルの頭の中で、なにかが音を立てて切れた。

「……の、……く………ろう……。」

「え、なぁに?」

「……この、極悪ウツボ野郎ッ! あんたなんて、あんたなんて、女の敵だーーーッ!!」

憤慨したヒカルは、ちゃっかり自分だけ身支度を整えたフロイドに殴りかかった。
しかし悲しいかな、身長差ゆえに振り上げた拳はフロイドの顔にちっとも届かない。

「え、なになに? なんで怒ってんのー? わ、ちょっと危ないよ、そのひょろひょろパンチ。」

「むぎーーー!!」

リドルに負けない勢いで怒ったヒカルは、とりあえず標的をフロイドの腹部に変え、ぼかすか殴った。

硬い。
なんだこれは、腹に鉄板でも仕込んでいるような硬さだ。

「ヒカルちゃん、オレに遊んでほしーの? いいよぉ、でもまた今度ね? そろそろジェイドが帰ってきちゃうから。」

「……!」

そうだ、忘れていた。
もうすぐジェイドが帰ってくる。

この、絨毯に精液が染みた青臭い部屋に。
ちなみにヒカルの姿といえば、下半身を露出させた痴女である。

「お、覚えてやがれ……!」

「なにその悪役みたいなセリフ、おもしれー!」

ケタケタ楽しそうに笑うフロイドを睨んで、ヒカルは猛然と後始末に励んだ。



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