第3章 気分屋フィクル!【フロイド】
上半身をソファーに突っ伏した体勢で、無防備な花芯をべろべろ舐められた。
抵抗を試みようとは思うけれど、上半身だけで体重を支え、下半身はフロイドに抱えられている状態ではろくな身動きも取れず、まさにまな板の上の鯉。
「んぁ、あく……、ひぁ……ッ」
「あは、おもしろーい。さっきまで嫌がってたくせに、今は気持ちよさそうに啼いてんじゃん。」
「……ッ」
だって、身体が勝手に反応してしまうんだからしょうがないじゃないか。
男が好きな女性じゃなくても抱けるように、女だって弄られれば快感を拾ってしまう。
少なくとも、ヒカルの身体はそういうタイプ。
対するフロイドは女性の秘部を舐めるのに抵抗がないタイプらしく、舌の動きに遠慮がない。
時折、「変な味~」などと漏らす感想がかえってヒカルの羞恥を煽り、昂る身体から新たな蜜が流れる。
羞恥と興奮は相反しているようで、実は同じ部類の感情。
秘穴に舌を突っ込まれ、ぐぽぐぽと抜き挿しされたら、羞恥という名の興奮が高まって、甲高い嬌声を上げた。
「ふあぁ……ッ、あ、それ、ダメ…ぇ……!」
「ん、なになに? それってイイって意味ぃ? 素直じゃないんだねぇ、小エビちゃん。」
「小…エビ……、ん、呼ばな……あぁ……ッ」
舌が抜かれたと思ったら、今度は長い指が挿入された。
いつの間にかヒカルの秘処はしとどに濡れていて、フロイドの指を難なく飲み込む。
人間の姿での交尾は初めてだろうに、フロイドはとても器用で、繊細な内壁を爪で傷つけることもなく、ヒカルの感じるところを的確に擦った。
「あぅ……ッ、ん…は……ぁ、あ、んや……ッ」
粘つく水音が部屋中に響き、快感ばかりを追っていたヒカルは、フロイドがベルトを外したことにも気がつかない。
あれ?と思った頃には、指とは明らかに違う感触のモノが蜜口にあてがわれ、先端がずぷりと食い込んでいた。