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【鬼滅の刃】稽古はお嫌い?【柱】

第2章 【炎】手本は君


その日の夜、父上は「杏寿郎、あれが天才といわれる者だ。
 教えたことをすぐに覚え、予想をはるかに上回る成長をする。
 本人は自分に合う呼吸がまだわからないと悩んでいたが、あれはどのような呼吸でも使いこなせるのかもしれない。」
と、話していた。
*は小柄な体格を気にしていたが、まだまだ身体も成長するから大丈夫だと父上は励ましていた。
父上との合同任務や稽古で半年もせずに炎の呼吸を*はほぼ習得していた。
あとはひたすら鍛え、呼吸を自分のものにしていけば良い。

*は稽古の合間に俺の鍛錬に付き合ってくれていた。
刀の持ち方や重心の場所、呼吸など細やかな助言をくれる。
当時、俺は*にどうしてそんなに強いのか聞いたことがある。
*「私は別に強いわけではありません。
 他の人より早く型を覚えられただけで、それ以上でもそれ以下でもないのです。
 剣技も書道と同じです。
 しっかり手本を見て、その人になりきって何度も何度も練習する。
 そうすれば、手本に少しずつ近づくことができるのですよ。」
杏「はい!しっかり見て、何度も練習します!
 そして俺は*よりも強くなります!」
*は「杏寿郎さんならできますよ。」と微笑んだ。
その時俺は、*の笑顔をみて一気に顔が熱くなるのを感じて、お礼を伝えその場を走って離れてしまった。
バタバタする俺を見て少し不思議そうだったのを今でも覚えている。
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